2017年9月22日(金)
堺市長選
「堺はひとつ」が広範な意見
「大阪都」構想反対 テレビ討論で竹山候補
堺市長選(24日投票)のテレビ討論が20、21両日、テレビ大阪で放送され、3選をめざす竹山おさみ候補と、大阪維新の会の永藤英機候補が、「大阪都」構想や泉北高速鉄道、子育て施策について議論しました。
冒頭、司会者が視聴者の関心が最も高かったとして「『大阪都』構想は争点なのか」と質問。永藤候補は従来通り「争点ではない」「任期中はやらない」と述べ、竹山氏に「これから『都』構想、言わないでほしい」と訴えました。
竹山氏は「維新の看板政策だ。『言わないで』とはおかしな話で、しっかり議論したい」と反論。政令市・堺を廃止し、権限と財源を大阪府に吸い上げる「都」構想への反対を改めて表明しました。
竹山氏は、“「都」構想隠し”に腐心する永藤氏に対し、昨年4月にはツイッターで「政令市制度は廃止すべき」だと言っていたと指摘。「今の言葉と相反する。やっぱり『都』構想なんでしょ」と迫りました。“野合”批判については「『堺はひとつ』でまとまろうというのが、広範な団体や政党の皆さんの意見だ」と語りました。
竹山氏は、高齢化の進む地域の足・泉北高速鉄道をめぐる永藤氏の態度も追及。高齢者への生活支援を強調する一方で、わずか10円の運賃値下げと引き換えに海外ファンドへ売却する案に賛成(2013年、同案は否決)した同氏をただしました。
永藤氏は「泉北高速は堺だけのものではない。大阪全体の視野で、より高く売れ、安心・安全ということで賛成した」と述べました。竹山氏は「堺市民をなおざりにしていいのか」と批判しました。
子育て施策については、竹山氏が保育料無償化や医療費助成の拡充、待機児童減少などの実績をアピール。永藤氏は竹山氏の挙げた出生率(堺市1・49倍、大阪市1・26倍)や大阪市の子育て世代の人口流出を否定することができませんでした。