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2017年9月15日(金)

きょうの潮流

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 今夏、福島・浪江町請戸(うけど)で6年半ぶりに田植え踊りが披露されました。江戸時代から続くという豊作祈願の郷土芸能。避難指示が解かれたことで復活しました▼よみがえった伝統の舞。しかし津波の被害をうけた周りには今も荒れ地がひろがります。変わり果てたふるさとで舞う姿に涙を流し、感極まる地元の人たちも。福島第1原発の事故によって復興は遅れ、いまだ5万5000人超が避難生活を強いられています▼福島の現実を知っているのか、事故からなにも学んでいない―。本紙「福島に生きる」の登場者は原発再稼働に走る安倍政権に怒りや不信を募らせています。事故は収まらず、汚染水は増え続け、賠償も除染も不十分なまま。再稼働なんてありえないと▼そんななかで原子力規制委員会は原発事故を起こした東京電力にふたたび原発を動かす資格を認めました。柏崎刈羽原発を運転してもよいとの“お墨付き”です▼これには地元新潟の住民からも批判の声が上がっています。過去に何度もトラブルを起こし、中越沖地震の際には福島の事故と同じような状況に陥っていたかもしれない同原発。専門家は柔らかい地層の上に建っていることから「豆腐の上の原発」と呼びます▼データの改ざんをはじめ東電の事故隠しや安全軽視はここでも。新潟では市民と野党の共闘で、再稼働は現状では認めないとする米山隆一知事が生まれています。民意からかけ離れていく政府や規制委の姿勢。そこに日本の未来を託すわけにはいきません。


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