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2017年8月22日(火)

「イスラムは平和の宗教」

スペイン ムスリムがテロ糾弾

テロリストとの同一視に抗議

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 スペイン東部カタルーニャ自治州で発生した連続テロに対し、同州のイスラム教徒(ムスリム)が連日、抗議行動を続けています。参加者は「イスラムは平和の宗教」と書かれたプラカードなどを手にテロを糾弾。ムスリムとテロリストを同一視する一部の風潮にも抗議しています。

 歩行者の列に車が突入し、少なくとも13人が死亡したバルセロナ中心部のランブラス通りでは20日、地元のムスリムらが集まり犠牲者を追悼。同地では19日にも100人ほどのムスリムがデモ行進し、「私たちの名前を(テロに)使うな」「彼ら(犯人)はムスリムじゃない。テロリストだ」と声をあげました。

 デモに参加したムスリムの女性は欧州メディアに対し、「私たちもテロの犠牲者です。(テロ以降)人々が街なかで私たちをにらみつけ、侮辱することが常態化している」と訴えました。デモ行進には数十人の市民が飛び入りで参加したといいます。

 12人とみられる実行犯の多くが住んでいたカタルーニャ自治州北部リポルでは19、20の両日、容疑者グループの親族や知人、地元のムスリムらが集会を開き、テロを非難しました。

 バルセロナでのテロで車を運転していたとみられる逃走中の容疑者(22)が通っていた高校のムスリムの教員は、「死ぬよりも刑務所に入ってほしい」と出頭するよう訴え、「イスラムは死ではなく平和の宗教だ」と語りました。

 欧州ではここ数年、相次ぐテロを受けて反イスラム感情が高まっています。2015年に2度のテロ被害を受けたフランスでは、モスク(イスラム教礼拝所)への放火や銃撃、ムスリムを狙った暴力事件が急増。スペインでも今後、同様の事件が増える可能性があります。(島崎桂)


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