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2017年8月5日(土)

ASEAN会合始まる

北朝鮮問題 関係国が一堂に

ARFの進展に注目

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 【マニラ=井上歩】東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の閣僚級会合が4日夜、当地での外相夕食会を皮切りに始まりました。弾道ミサイル発射など北朝鮮問題をめぐっては、北朝鮮と米国、中国、日本、韓国などの関係国が一堂に会する「ASEAN地域フォーラム」(ARF)閣僚会合が7日に予定され、外交的な前進が生まれるか注目されます。


 26カ国1地域・機構が安全保障問題を話し合うARFは、北朝鮮が参加する唯一の地域会合で、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相も出席を予定しています。

 ティラーソン米国務長官は1日、北朝鮮に対話を呼びかけるとともに、「大きな圧力をかける」と表明。ワシントンからの報道によると、ソーントン米国務次官補代行は2日、マニラでの会合で北朝鮮に対する「非難の合唱」が起きることに期待を示しました。

 米国は、ARFからの北朝鮮の排除やARF参加国に北朝鮮との外交関係の格下げを呼びかけるとも表明し、会議を前に圧力を強めています。

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相も1日、ASEAN10カ国の大使と会談。支持を求めて「対話と圧力」両面の対北政策を説明したとみられます。

 ASEAN外相会議共同声明案などによると、同会議やARFで各国は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を含む朝鮮半島情勢に重大な懸念を表明するとともに、全関係国が対話再開の余地を残すよう呼びかける予定です。ARFの期間中、米中など関係国の2国間外相会談も予定されています。

 フィリピン外務省のボリバー報道官は3日の記者会見で「北朝鮮問題で主要関係国の率直な対話を推進できる唯一の場がASEAN(会合)だ」と述べ、橋渡しの役割を果たす意思があることを明らかにしました。同報道官は、ARFにはメンバーを追放できるルールはないとも指摘しました。


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