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2017年7月25日(火)

障害者と生きる社会に

やまゆり園事件1年 追悼式に遺族ら

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(写真)「津久井やまゆり園」入所者殺傷事件の犠牲者追悼式で献花する参列者=24日、相模原市

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人の重度障害者が殺害された事件から26日で1年がたつのを前に、神奈川県と同市、運営する「かながわ共同会」は24日、同市内で追悼式を開きました。671人が参列。参列者の中には車いすや白杖(はくじょう)を使うなど障害者の姿も。

 式壇中央には、仲間たちが哀悼の意を込めて折った「やまゆりの花」が標柱を支えるように咲いていました。

 黒岩祐治県知事が式辞で「利用者が安心して生き生きと暮らせる園の整備は県の大きな責務。この悲しみを大きな力に変えて共に生きる社会を実現していく」と表明しました。

 同園の入倉かおる園長は「1年たっても悲しみは続く。それでも私たちは、いま目の前にいる一人ひとりと寄り添い、事件前の暮らしを取り戻すまで誠心誠意尽くしていく」と追悼の辞を述べました。

 参列者が献花し、日本共産党からは畑野君枝衆院議員(代理)が献花しました。

 東京都世田谷区から車いすで参加した横山晃久さん(62)は「優生思想反対の立場をはっきり示したいと思い、参加しました。第2、第3のやまゆり園事件を起こしたくない」と語りました。

 式後の会見で黒岩知事は、式前の遺族との対面にふれ「多くの遺族から『やまゆり園をもとのように戻してほしい』と声をかけられた」と述べました。

 家族会「みどり会」の大月和真会長は「やまゆり園は“秘境の地にあり支援が劣悪だ”というでたらめが流れているが、地域の中で受け入れられてここまで育っている。支援は日本一ではないか。ぜひ、取り戻したい」と強調しました。


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