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2017年7月13日(木)

きょうの潮流

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 南北の大陸をひものようにつなぐ中米地峡。その一角にあるコスタリカは北海道よりも小さい。日本に次いで世界で2番目に憲法で軍隊をなくした国です▼1948年に起きた内戦の反省から生まれた平和憲法でした。軍隊があれば問題を武力で解決しようとする、それは社会を破滅に導く―。軍事費は教育や福祉、環境保護へ。国づくりに困難はあっても意識調査では国民の満足度は高い▼かつての大統領が周辺国の内戦を終わらせる道をつけたように、民主主義や人権、環境を軸にした「平和の輸出」にも積極的です。核兵器の禁止もその一つ。97年にNGOと連携して国連にモデル案を提出し、07年には改めて同条約の交渉を国連に提案しました▼7日に122カ国の賛成で採択された核兵器禁止条約。人類史に刻まれる壮挙には、議長を務めたコスタリカをはじめ、さまざまな小国たちの活躍がありました。キューバの大使は「70年以上にわたる国際交渉の結実」だと▼一方で米ロの大国や新興経済国が集ったG20サミット。本紙の記者座談会にあるように温暖化対策では米と他国が対立。貧困と格差のひろがりや平和の問題にも解決への糸口さえ見いだせません▼『凜とした小国』を著したジャーナリストの伊藤千尋さんは、存在感をなくしている大国に比べ、いま小国が輝いているといいます。世界に通じる価値観をもち、人間としての心の豊かさを求めて堂々と主張する国々と市民社会。新しい時代の到来を鮮やかに印象付けています。


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