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2017年7月3日(月)

きょうの潮流

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 自民党議員のあまりにひどいパワハラが連日メディアに取り上げられています。耳をふさぎたくなるような絶叫や罵声。容姿や人格への攻撃、子どもまで持ち出しての脅し。告発した元秘書は暴力を振るわれたとも▼極端な例かもしれませんが、いま働く場でのパワハラは深刻です。厚労省の調査では過労や仕事の強いストレスが原因で「心の病」を患い、労災認定された人が過去最多にのぼりました。認定理由で一番多かったのがパワハラです▼嫌がらせやいじめ、暴行。都道府県にある労働局の相談コーナーに寄せられる内容をみてもパワハラは年々増加しています。いまや5万件を大きく超して相談のトップとなり、過労死や過労自殺を生む要因になっています▼職場に蔓延(まんえん)している長時間・過密労働、さまざまなハラスメント、努力の報われない仕事。多くの労働者と接している精神科医の天笠崇さんは、それらが働く者の心を壊しているといいます。対処なしでは、誰もが心の不調に陥りかねないと(『ストレスチェック時代のメンタルヘルス』)▼先の厚労省の調査では昨年度の過労自殺・未遂は84人。その中には電通の新入社員だった高橋まつりさんも。絶えない悲痛な叫び。ところが安倍政権は「働き方改革」を掲げながら、長時間労働の固定化をはじめ、労働者の心と体をさらに痛めつけようとしています▼「これ以上、頑張って生きている人の夢、希望、人生、命を奪わないで」。まつりさんの母の強い願いは人びとの思いです。


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