「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年6月27日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「行き詰まりだ」。米上院軍事委員会の冒頭、最近戦死した3人の兵士の名前を読み上げたマケイン委員長(共和党)。アフガニスタン戦争の現状をこう結論づけました(13日)▼戦死者が出たのは10日のアフガン東部アチン。米メディアによると、攻撃してきたのは“味方”のはずのアフガン特殊部隊。反政府勢力タリバンは、自分たちの潜入者による攻撃と主張しています▼17日にも北部マザリシャリフのアフガン軍基地内で、アフガン特殊部隊が米兵を撃ち、7人が負傷。同基地では4月、アフガン兵に偽装したタリバン戦闘員が基地内に侵入、160人以上のアフガン兵が死亡しました▼このとき現地当局者からは「棺(ひつぎ)が足りない」と悲痛な声があがりました。タリバン侵入を助けたアフガン兵の存在も指摘されています。まさに泥沼です▼先の軍事委員会でマティス国防長官は「われわれはアフガンで勝利していない」と認めました。4千人の追加派兵方針も伝えられますが、米軍準機関紙「星条旗」は「これまでも多くの米兵はいたが、事態は悪化した」と疑問視する元アフガン軍幹部の声を紹介しています▼米紙ニューヨーク・タイムズは、タリバンとの政治解決が必要なのに「国防総省が指図している」と社説で軍事偏重ぶりを批判。アフガンを訪問したグテレス国連事務総長は「軍事解決はない」と。米国追従の安倍晋三首相は無制限の海外での武力行使を可能にする9条改憲を急ぎます。しかし世界は逆の方向に歩みつつあります。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって