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2017年6月26日(月)

きょうの潮流

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 テレビのニュースを見ていたら、「イマジン」の曲が突然、流れ出しました。何かと思えば、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐってトゥスクEU大統領が歌詞の一部を引用したのです▼離脱交渉が行われたEU首脳会議でのこと。英国の友人たちにEU残留という結果は想像できるかと聞かれたトゥスク氏は、こう答えたといいます。「私のことを夢想家というかもしれない。でも、それは私一人だけではないはずだ」▼トゥスク氏はEUそのものが不可能と思われた夢の上に築かれたと。しかし、ルールある社会をつくってきたEUの理念も今や輝きを失っています。極端な緊縮政策によって格差と貧困が広がり、多くの国民が失望しています▼先日、ジョン・レノンの代表曲とされてきた「イマジン」がオノ・ヨーコさんとの共作だったことを全米音楽出版社協会が認めました。ジョン自身も生前「あの歌はレノン/オノの作とすべきだった。歌詞もコンセプトも彼女の『グレープフルーツ』という本から出ている」と語っています▼日本語訳の最初にオノさんの戦争体験がつづられています。田舎に疎開して食べるものがなくなり、しょげる幼少の弟。何が食べたいか想像してみようというと、架空のメニューに元気を取り戻していく。その姿が今でも忘れられない、と▼戦争や憎しみのない世界、愛や平和を信じる大切さを呼びかけてきた「イマジン」。発表から46年。いまも世界や日本で、希望ある社会を求める人びとに歌われています。


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