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2017年6月22日(木)

きょうの潮流

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 「金はもうかる方へ動く」。かつて聞いた財界事務局幹部の言葉です。政治に望むことは「企業の邪魔をしないこと。自由にやらせてほしい」▼これが利潤を極限まで追求する資本の論理、むき出しの資本主義なのかと思いました。キーワードは「構造改革」。推進する学者は「強い者が勝ち、弱い者は市場から退場する社会をつくること」と露骨でした。ターゲットは農業、中小企業、労働者でした▼ポイントは「規制緩和」です。これがくせ者です。たとえば企業が自由に合併・再編するうえで最大の“障害”となるのが雇用です。そこで企業の都合で配置転換、解雇ができるように労働法制を緩和するという発想になります▼「岩盤規制にドリルで穴をあける」と聞くとぞっとします。反対する者には「抵抗勢力」「既得権益者」のレッテルをはり徹底的に攻撃する。ちょっと待って。だれのために穴をあけようとしているのか▼国有地を8億円値引きして売却した「森友学園」小学校建設問題。小学校の名誉校長は安倍首相夫人の昭恵さんでした。発端は学園の要望を受け大阪の維新府政がそれまでできなかった借入金をあてての小学校建設ができるようにしたこと▼獣医学部の新設。こちらは安倍首相の「腹心の友」が理事長の加計学園でした。首相は「岩盤規制」に穴をあけたと自慢しますが、友人の学園しか通れない穴にしただけ。「官邸は絶対やる」との文書も明るみに。利益は首相夫妻に親しい者へと動く。これを国政私物化といいます。


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