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2017年6月20日(火)

きょうの潮流

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 戦火を逃れてなお続く過酷な体験を、息をのんで見つめました。10代の2人のシリア難民女性を追ったNHKBS1のドキュメンタリー「偽りの結婚」(11日)です▼国を追われて隣のヨルダンへ。あっせんされたのは、男から金が支払われる契約結婚でした。生きるか飢えるか。苦渋の決断をしますが、実は買春まがいのものでした。被害女性が急増しています▼番組に出てくる16歳の少女は2年前に妊娠して出産。「子どもを見ると疲れる」とつぶやき、子は幼い母親を避けていました。19歳の女性はオーストリアへの移住を望み、旅費のために“結婚”。しかし、どちらも相手の男は約束した生活費を払わず、姿を消しました▼シリアへの空爆を続けるアメリカ。内戦は米国とロシアの介入で泥沼へ。19歳がカメラに向かって性暴力を告発し始めます。「真実を知ってもらいたい」。取材スタッフが予想しなかったことです▼日本でも名乗り出た女性がいます。検察審査会へ申し立てをした詩織さん。2年前、元TBS記者の山口敬之氏から性的暴行を受けた、と。最近まで民放テレビに出演し、安倍政権と近いことを自慢していた人物です▼事件当時、逮捕状が警視庁刑事部長の指示で取り下げられ、不起訴に。刑事部長は菅官房長官の元秘書官でした。ここでも総理のご意向が忖度(そんたく)されたのでしょうか。16日、性犯罪への罰則を厳しくする改正刑法が成立しました。被害者らの願いによって一歩前へ。女性たちは詩織さんの支援を続けます。


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