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2017年6月19日(月)

歴史を前進させよう

被爆者・ホワイト議長に拍手

米女性行進 雨の中訴え

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 【ニューヨーク=大串昌義、池田晋】「本当に、本当に、とっておきゲストの登場です!」。土砂降りのニューヨーク市内で17日に行われた「核兵器を禁止する女性行進」の終着点の集会で、核兵器禁止条約の交渉を進める国連会議のホワイト議長と被爆者が登壇すると、聴衆はこの日一番の歓声と拍手で迎えました。


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(写真)行進後の集会で、発言する国連会議のホワイト議長(右から2人目)=17日、ニューヨーク(池田晋撮影)

 「私たちは皆、歴史を通して市民社会が決定的な役割を果たしてきたことを知っている」と応じた議長。国連会議が市民社会と一体に歴史を前進させてきたことを象徴する場面になりました。

 同議長は「核兵器の使用や実験で影響を受ける人々を減らすことが、私たちの軍縮の取り組みの中心にとどまり続けなければならない」とも述べ、会議で最善の努力を尽くす決意を表明しました。

 新日本婦人の会(新婦人)の笠井貴美代会長(原水協代表理事)は、日本でも「おりづる行進」が取り組まれたことを紹介し、「連帯して頑張ろう」と軍拡を目指す日米両政府へのたたかいを呼びかけました。

 「とてもたくさんの(ヒバクシャ国際)署名に、議長も。すごいわ」と話すのは、フロリダ州から参加した「社会的責任のための医師会(PSR)」前代表のリン・リンゲンバーグさん(70)。1961年から米国で核軍縮に携わってきた組織です。「核の危機において医療を提供するすべはないというのが私たち医者の立場。禁止するしかない」と会議の成果に期待を込めました。

 山梨県から参加した新婦人の津金淳子さん(56)は、この日のために着物に核兵器保有国が一目でわかる地図を載せた帯をして参加。「米国に住んでいる日本人と行進で知り合い、核兵器禁止条約やトランプ政権について話しながら歩きました。米国でこんな集会をしてくれてありがたい」と話しました。

 全身ずぶぬれで行進した大学生のエリザベス・オリバーさん(20)は、「雨の中行動することで、ますます意義が高まっているように思う」と笑顔。前日の国連会議を傍聴席から見守り、「議場には敬意が満ちていて、皆が同じゴールを共有していた。成し遂げられるって確信しました」と語りました。

 長崎市の中西明香さん(43)は、核兵器をなくしてほしいというみんなの思いや声が大きいことを感じています。「『核の傘』に入っている日本を巻き込む力強い禁止条約にするために本気で『ヒバクシャ国際署名』を多くの人に広げたい」と語りました。

 映像作家のブレンダン・フェイさん(59)は、「地球と環境を破壊する核兵器をなくすことは緊急の課題で、われわれ人間の責務です。禁止条約を実現させるため市民社会は各国に働きかけ続けることが必要です。これから数週間、街にでて核廃絶を訴え続けます」と話しました。


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