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2017年6月19日(月)

きょうの潮流

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 終戦直後、先駆的に島民主権と平和主義をうたった「大島憲法」を生んだ伊豆大島を訪ねました。「中腹の土色の地肌は4年前の三原山土砂災害の爪痕です」▼こう話すのは「平和と憲法を語る大島の会」代表の中田保さん。三原山からの眺望、豊かな自然や文化を生かした観光やレジャーが魅力ですが、噴火・災害とたたかう島です。「たたかいは天災とだけではありません」▼昨年、“観光の起爆剤”にと安倍政権が仕掛けた「地方創生」の名によるゴジラアイランド(ゴジラの島)化計画を撤回させました。当初、地方創生事業の補助金8000万円でゴジラ像を火山博物館前に建設する計画でした。それが、町の税金を1億円も追加投入して、口から炎をだすシン・ゴジラ像建設へと膨らみました▼町議会は3人の共産党大島町議が反対しただけで建設を可決。怒ったのは住民です。「なぜ、知らぬ間にことをすすめるのか」「ゴジラ像が観光資源になるのか」▼建設の白紙撤回を求める署名が1カ月で全有権者の3分の1以上集まり、町長は計画を断念しました。「島の将来は住民が決める、住民が主人公の『大島憲法』の精神がいまも息づいている証拠です」と中田さん▼帰り際に土産に魚の直売所は?と尋ねると「魚は買うものでなく、釣るものです。満天の星の下での夜釣り。先日も近所に配るほど釣れました」。「映画館もコンビニもない。何もないが…」と謙遜しますが、この島にはいっぱいあります。ゴジラも要らないぜいたくが。


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