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2017年6月16日(金)

安倍内閣不信任案否決を受け

志位委員長が会見

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 日本共産党の志位和夫委員長は15日午前2時すぎ、安倍内閣不信任決議案の否決を受けて記者会見しました。記者との一問一答は次の通りです。

 ―安倍内閣不信任決議案が否決された受け止めについて。

 志位 否決されましたけれども、私たちが不信任の理由とした「共謀罪」法案のごり押しの問題、「森友・加計」疑惑にふたをし続ける態度の問題、それから憲法9条改定の問題―この三つの大問題については、野党に大義があると考えています。

 ―この後の参院本会議で与党は、参院法務委員長の「中間報告」と「共謀罪」法案の採決をしてくると思いますが、自民党が「中間報告」に突っ込んだ背景をどうみているか。

 志位 全体の流れからいいますと、「共謀罪」法案のボロが次々と出てきて、これ以上もう審議ができないという状況に追い込まれての「中間報告」だと思います。

 ただ、「中間報告」というやり方は、一方的に審議を打ち切ってしまう事実上の強行採決です。このような乱暴なやり方を、憲法にかかわる重大な法案について行使してきたことは驚きでもありますし、強い怒りを感じます。私たちとしては、引き続き審議を尽くして最後まで廃案を追求したいと考えています。

 ―内閣不信任案否決では、やはり与野党の「数の力」の差を感じざるをえないと思う。今後、野党4党、共産党はどのように立ち向かっていくのか。

 志位 これは選挙で勝つというところで決着をつけていかなければなりません。衆参ともに自公とその補完勢力が3分の2を占めている状況があります。まずは総選挙で野党と市民の共闘を必ず成功させ、自公と補完勢力を少数に追い込んでいくために力をつくしたい。

 ―昨日13日の共謀罪法案廃案の市民集会で野党4野党がそろい、きょうは4党で不信任を提出した。野党の結束という点ではどうか。

 志位 私は、安倍政権のきわめて乱暴な国会運営に対して野党4党が結束して正面から立ち向かった、これは今後につながる成果だと考えております。共謀罪の問題、「森友・加計」の問題に加えて、「憲法9条改悪を許さない」という点で合意が勝ち取られたことは、今後の総選挙を展望しても、今後の国民運動を展望しても大変重要な一致点だと考えています。

 野党は、憲法に対する立場の違いもそれぞれありますが、立憲主義を破壊して恥じない安倍政権のもとでの9条改定は許さない、この一点での協力関係がつくられているということは大変重要だと考えております。

 ―「深夜国会」という通常でない事態を招いた責任は。

 志位 あげて与党の側にあります。この問題については、野党は今週も質疑を続けるべきだと要求しました。質疑を続けるわけですから、採決はしないと約束してほしいと当然の要請をしました。

 ところが、与党の側は「それは約束はできない」という態度をとった。そういうもとで与党の側から一方的な審議の打ち切りを「中間報告」という形でやったわけですね。それがこういう異常な事態をつくっているわけですから、あげて責任は与党の側にあると考えます。


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