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2017年6月13日(火)

きょうの潮流

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 二つの主張が真っ向から対立する。こんなとき、米国の独立運動指導者で建国の父の一人、フランクリンは公の場で判断を世間に問うことを勧めました。「真実と誤りが公平に競い合えば、真実は常に誤りを打ち負かす」▼その米国は今、昨年の大統領選へのロシア介入疑惑で揺れています。トランプ陣営とロシアの関係を調査していたコミー前連邦捜査局(FBI)長官は議会証言で、介入はあったと断言しました▼コミー氏は疑惑の捜査をやめるよう大統領から圧力をかけられたことも明らかにし、司法妨害疑惑も浮上しています。ことは国の代表を選ぶ選挙、司法の独立に関わる問題です。国民も黙ってはいません。今月初めに全米で「真実を求める行進」に取り組みました▼「国の針路を決めるのは国民だ」「民主主義は一人の大統領の利益よりも重要」。このままうやむやにされれば、民主主義が危うくなるという国民の叫びです▼一方のトランプ大統領。ロシアとの共謀も司法妨害もなかったと全面否定し幕引きをねらいます。疑惑が深まるなか支持率は最低記録を更新。大企業減税や軍拡など国民犠牲の政策もさることながら、都合の悪いニュースに「うそだ!」と激高する謙虚のなさも支持率低下の一因でしょう▼米メディアは、トランプ氏支持者の中にも真相解明を一致点に「行進」に参加した人がいたと伝えました。トランプ氏が今後も“真実と誤りの公平な競い合い”から逃れようとするなら、国民の反発は強まるだけでしょう。


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