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2017年5月23日(火)

きょうの潮流

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 取材先で昼食をとろうと入ったそば屋。味うんぬんの前に閉口したのが、たばこの煙でした。前も後ろもぷかぷかと。こちらは早々と退散しましたが、逃れられない店の人たちを思うと気の毒です▼日本の受動喫煙対策は世界最低レベル。世界保健機関の評価です。2014年までに公共の場所すべてで屋内全面禁煙と規制した国は49カ国・13億人に及びます。ようやく日本も20年の東京五輪に向けて強化に乗り出しましたが、自民党議連や飲食業界の反発で進んでいません▼その飲食店の客や従業員の受動喫煙が議論された厚労部会で、またも自民議員から暴言が飛び出しました。がん患者は店や仕事場を選べないとの訴えに、「働かなければいい」とヤジを飛ばしました▼発言の主はあの大西英男衆院議員。「巫女(みこ)のくせに」「早く結婚して子どもを産め」といった数々の暴言を吐いてきた常習犯です。本人は陳謝しましたが、がん患者や団体からは悲しみや怒りの声が上がっています▼病気に苦しみながら、懸命に生きる人たちの生活や希望を打ち砕く発言。権力におごり高ぶる今の安倍政権が生み出したようなものです。実際に大西氏は何度も暴言を口にしながら、党から大した処分もされずに平然と議員を続けています▼同じ社会に暮らすどれだけの人を傷つけ、痛めつけるのか。相次ぐ暴政や暴言は政治に携わる資格どころか、人間性さえ疑われます。道徳も倫理も崩れ壊れているこんな面々が居座るかぎり、心休まる日々は訪れません。


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