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2017年5月21日(日)

生存権裁判 成果引き継ぐ

支援する全国連絡会が最終総会

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(写真)全国から100人余りが参加した生存権裁判を支援する全国連絡会の総会=20日、東京都文京区

 生活保護の老齢加算復活を求めた生存権裁判を支援する全国連絡会は20日、東京都内で最終総会を開きました。生存権裁判は2005年から全国9都府県でたたかわれ、16年11月の兵庫裁判を最後に、すべての裁判で敗訴が確定しました。

 全国から100人を超す人たちが参加し、成果と教訓を次の運動に引き継ごうと12年間の訴訟支援運動を振り返りました。

 同会会長の井上英夫金沢大学名誉教授があいさつで、生活保護基準引き下げは違憲だとして全国約千人がたたかう「いのちのとりで裁判」の運動にふれ、「この総会を、人権としての社会保障を確立する運動の新たな出発点にしよう」と呼びかけました。

 元原告の吉田喜美さん(89)=東京都墨田区=、鈴木カヅヱさん(85)=同足立区=、毛利吉彦さん(83)=北九州市=、今村サエ子さん(89)=同=があいさつしました。

 竹下義樹弁護団長は訴訟運動を振り返り、「到達点を明確にしてたたかいを締めくくろう」と語りました。

 前田美津恵事務局長が、老齢加算とともに廃止された母子加算の復活や福岡高裁での勝利判決などの成果を紹介。そのうえで、「生存権裁判があったからこそ、『いのちのとりで裁判』という新たな運動に進展した」と強調しました。公文昭夫副会長が「運動の中で“憲法9条、25条を守れ”を国民の要求へと広げた」と閉会あいさつしました。


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