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2017年5月20日(土)

きょうの潮流

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 どんな秘事でも打ち明けることができる人。心から信頼し、何でも相談したり、任せたりできる人。腹心の友とはそういう人たちのことを指すらしい▼「まさに腹心の友」。安倍首相が30年来の友人として称する相手、それが加計(かけ)孝太郎氏です。同氏が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、首相の意向が強く働いていた―。事実ならば進退にかかわる大ごとです▼またぞろ出てきた国政の私物化疑惑。森友学園に続き、権力を利用して近しい人に便宜をはかる構図は同じです。おまけに学園が運営する学校や園の名誉職に昭恵首相夫人が就いているところまで▼あちらは国有地の8億円値引きでしたが、こちらも大盤振る舞い。計画地の今治市から約37億円の市有地を無償で提供され、建設費も64億円が補助される予定だといいます。至れり尽くせりの配慮に、政府の内部文書には「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと▼“腹心の臣(しん)”が必死に文書を隠し、疑惑をもみ消そうとする醜さもまた。仕えるのは国民ではなく、権力者なのか。一方で憲法破りの悪法を一体となって次々に推し進めていく姿は、およそ政治に携わる者の体を成していません▼森友の籠池泰典前理事長は日本会議の一員でした。加計理事長も同会議の別動隊といわれる育鵬社の教科書発行を支援する「教科書改善の会」の賛同者です。この国に救いがたい憂いをもたらす“腹心の病(やまい)”。これ以上、のさばらすわけにはいきません。


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