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2017年5月18日(木)

きょうの潮流

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 ♪平和民主の名の下に 占領憲法強制し祖国の解体を計りたり―。1956年に発表された「憲法改正の歌」の一節です。軍歌調のこの歌を作詞したのは当時、青年将校の異名をとっていた中曽根康弘氏でした▼押し付け憲法論の先頭に立ち、「自主憲法制定」への強い思いを込めた歌詞。改憲への執念は、もうすぐ99歳になる今でも変わりません。先日の白寿を祝う会でも憲法改正は「わが人生の願い」だと▼祝う会には安倍首相や読売新聞の渡辺恒雄氏も駆けつけ口々にたたえました。国会で「読売新聞を熟読して」と答弁し批判を浴びた首相は、それを引き合いに出しながら近々出版される中曽根氏の著書を「熟読したい」と持ち上げました▼長年、日本国憲法を敵視してきた党の長老。9条に自衛隊を書き込んで戦力不保持を空文化し、海外での武力行使を無制限に可能にしようとする現首相。それを憲法記念日に大々的に報じた新聞。改憲にしがみつく三者の姿からは気味の悪い異様さが漂います▼安倍改憲発言のシナリオを書いた日本会議のように、背後には戦後日本の歩みを否定するさまざまな右翼的潮流がうごめいています。戦前回帰、侵略戦争の美化、民主教育への攻撃、そして反共…。そこには改憲を党是とする自民党と一体になって、日本の国家像を根本から変えようとする動きがあります▼歴史から学ばず、この国を危うくする闇の勢力。それとたたかい、憲法を守り明るい将来を開くのは、市民と野党のさらなる共闘です。


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