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2017年5月11日(木)

きょうの潮流

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 韓国の文在寅(ムンジェイン)新大統領が「第3期の民主政府を力強く切り開いていく」と宣言しました。金大中(キムデジュン)政権(1998〜2003年)と盧武鉉(ノムヒョン)政権(03〜08年)を引き継ぐ政府だという自負心です▼3人は皆、1987年までの独裁政権下で民主化運動に身を投じた経験の持ち主。とりわけ盧氏とは合同法律事務所を運営したり、盧大統領の秘書室長を務めたり、長年の同志と言える関係でした▼弾劾・罷免された朴槿恵(パククネ)前大統領は、親友を秘密裏に国政の重大懸案に関与させていました。憲法秩序に基づく政府の陰に、秘密の政府を設置したのも同然の「憲政秩序の破壊行為」。民主化の成果を根底から覆す犯罪行為です。さらに収賄疑惑は、独裁時代に形づくられた政経癒着が根深く残っていることも見せつけました▼文氏は就任演説で、「政治は混乱したが、国民は偉大だった。現職大統領の弾劾と拘束を目にして、国民が大韓民国の進むべき道を切り開いてくれた」と称賛。「国民は『これが国なのか』と問い掛けた。文在寅はこの質問から新たに歩み始める。今日から国を国らしくする」と約束しました▼就任演説で「憲法」「民主主義」という言葉を一度も口にせず、「君臨して統治する大統領ではなく、対話して分かり合う大統領になる」と表現しました▼現地メディアは、「やっと独立して国づくりを始めるような気分」という市民の声を伝えています。国民が文氏に託したのは、「民主的な国づくりのやり直し」と言うべき大事業です。


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