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2017年5月3日(水)

きょうの潮流

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 70年前の東京は雨の中でした。1947年5月3日。皇居前の広場では新憲法の施行を祝う記念の式典が開かれ、人びとの顔はぬれながらも新生日本の喜びにあふれていました▼当時の新聞も「封建日本 解放の日」と報道。「いまや国民に君臨するものはなんらの権力ではなく、日本国憲法のみが最高法規となったのである」(大阪朝日)と伝えました。国の将来を担うのも国民のみで、きょうは出発の日であると▼祝賀行事は各地でも。平和主義、国民主権、一人ひとりの命と権利を大事にする新憲法は新鮮さと歓喜をもって受けとめられました。それは戦後の焼け跡にひろがり、敗戦に打ちひしがれる国民の道しるべとなりました▼いま国立公文書館で憲法制定の過程をたどる展覧会が開かれています。国体を守ろうとした時の政府、GHQとのせめぎ合い、マッカーサー草案に大きな影響を与えた政党や民間の憲法論議。誕生にまつわる資料からは苦悩とともに新しい国づくりへの意気込みがひしひしと▼もう戦争はこりごり。二度とくり返してはならない。それは、嫌というほどの悲惨を味わった国民すべての思いでした。現行憲法には、その時の喜びや悲しみ、願いや希望が込められています▼しかしいま、改憲に執念を燃やす安倍政権のもとで私たちは岐路に立たされています。ふたたび日本を戦争する国に戻そうとする逆流の動き。あれから70年。営々と築いてきた戦後の歩みを止めないためにも、焼け跡の原点に立ち返るときです。


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