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2017年5月2日(火)

きょうの潮流

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 「休みがほしい」。疲れた顔でこぼしたひと言が耳から離れない。本紙のシリーズ「部活って何」を担当する記者が話していました。部活動の顧問を務める教員の多くに共通する声だと▼ここまでしなければいけないのか。練習中にもうだめだと思うときもあった。月の超過勤務が150時間を超え、200時間近いときもあった…。取材で聞いた多忙さは、どれも悲鳴が上がるほど深刻だったといいます▼先ごろ公表された国の教員勤務調査で、中学教諭の6割が過労死ラインを超えていることがわかりました。10年前の調査と比べ、土日の部活動の時間が倍増。多くが違法な時間外労働を強いられている実態が明らかになりました▼働き方の改善や労働者の権利を守る声が全国に響いたメーデー。初夏の日差しに緑が映えた東京・代々木公園の中央集会にも教職員の姿がありました。「部活の問題はそれだけでは解決しない。学校、ひいては社会全体にかかわること」▼学校だけではありません。過労自殺した電通の高橋まつりさんは睡眠さえままならずに追い詰められ、死に至りました。ところが、安倍政権の「改革」は長時間労働にお墨付きを与え、残業代ゼロや解雇制度の導入と、さらに労働者を痛めつけるものばかりです▼まつりさんの母は「人間はコンピューターでもロボットでもマシンでもありません。働く者の命が犠牲になる法律は絶対につくらないで」と。メーデーの原点は1日8時間労働。人間らしく暮らせる社会の実現です。


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