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2017年4月29日(土)

きょうの潮流

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 衝撃的でした。米ジャーナリストらによるニュースサイトが公開した秘密文書のことです(24日)。米国最大の諜報(ちょうほう)機関=国家安全保障局(NSA)が日本の情報機関に「エックスキースコア」という監視システムを提供していたことを明記していました▼公開したサイトは「インターセプト」。米中央情報局(CIA)の元職員スノーデン氏を取材し、世界中の通信を傍受していたNSAの活動実態を暴露したグリーンウォルド氏らが設立しました。継続的にスノーデン氏の文書を公開しており、今回の文書もその一環です▼問題の文書は2013年のもの。日本の情報機関要員が同システムについて訓練されておらず、同4月に3日間の訓練を行うことなどを記しています▼同サイトによると、この監視システムは、インターネットを流れるメールなどの情報を丸ごと収集し、一定期間保存するもの。監視対象はテロリストだけではありません。13年の別の極秘文書によると、オバマ米大統領(当時)との会談前に潘基文(パンギムン)国連事務総長(同)が予定していた発言内容の入手にも使われたといいます▼衆院で審議が始まっている「共謀罪」法案。罪に問われるのが心の中の「計画・合意」であるため、メールなどが監視される危険が指摘されています。それが可能なシステムが提供されていたとすれば重大です▼急がれるのは、日本の情報機関がNSAと協力してどんな国民監視をしてきたのかの究明です。法案の今国会成立など、とんでもありません。


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