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2017年4月22日(土)

きょうの潮流

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 「言葉は生き物」といわれます。時代や社会を映し、変化していく。新語や流行語が生まれたり、古くからのものが装いも新たに使われたり。最近では「忖度(そんたく)」が注目されました▼〈八十に近づきていま「忖度」とう深き意味ある言葉習得〉(脇本雅子)。本紙「読者の文芸」に載った短歌です。「政治家のイメージの悪さを明瞭としたことについてはお手柄だったのではなかろうか」。そんな選者の評もついています▼森友学園疑惑のキーワード。国有地爆安払い下げや異例の学校認可には安倍首相夫人の昭恵氏の存在や忖度があったから…。同学園の籠池前理事長が国会で発言してから大勢が使うようになりました▼「よく私が申し上げたことを忖度していただきたい」。先日、銀座にオープンした商業施設の式典で安倍首相がそのキーワードを口にしました。地元山口の物産が原稿に書かれていなかったことをジョークにして。渦中の人が焦点になっている言葉を冗談に用いるところに無神経さが際立ちます▼もともとは「相手の気持ちを推し量る」の意味。そこに良いも悪いもなかったと言葉の専門家はいいます。それが権力者や上役の考えを察して動く意を含むようになって、忖度という言葉が汚れてしまった気がすると▼「人は文なり、言葉なり」とも。国民の思いを忖度できず、保身や暴政のために言葉をもてあそぶ安倍政権の面々。首相をはじめ暴言や失言続きの閣僚たちによって汚された言葉に、この政権の害悪さが露呈しています。


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