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2017年4月17日(月)

きょうの潮流

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 大阪で豹柄(ひょうがら)のおばちゃんに出会うことは意外に難しい。「おおきに」と言われるより、「ありがとう」と言われることがけっこう多い。環状線を走っているけれど1周しない電車がある…▼これが常識と思い込んでいただけでした。しかし、こちらのケースはいかにも常識離れしています。大阪府豊中市の国有地を8億円も値引きした森友学園疑惑です▼ほぼ同じ面積で隣接する国有地は豊中市に約14億円で売却したのに学園には約1億円で売却したのはなぜか。深さ9・9メートルまでのゴミ撤去費用を値引きしたというものの、国や学園の調査データをみた専門家は深さ9・9メートルにゴミは「あり得ない」と口をそろえます▼学園の小学校新設の認可を議論した大阪府私学審議会では「ウルトラC以上」「絵空事」と収支の見通しや教育内容に懸念の声が相次ぎました。土地は原則「自己所有」で借地の上に校舎は建てられないという審査基準も満たしていません。それでも「認可適当」としたのはなぜか▼改めて政治の力なしには考えられません。学園の籠池泰典前理事長も「びっくりした」という巨額の値引き。安倍首相夫人の昭恵氏の関与が、籠池氏のいう「神風」を吹かせたのか。背景には園児に「教育勅語」を暗唱させる教育への共感があります▼安倍政権と取り巻きによる国政私物化ではないのか。疑惑の構図がここまで浮かんでいます。それでも解明に背を向け続ける。常識離れのかたくなさから、かえってこの問題の深刻さが見えてきます。


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