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2017年3月30日(木)

きょうの潮流

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 春の風物詩の選抜高校野球である変化がありました。大会前の甲子園練習で女子マネジャーが参加できるようになったのです。きっかけは昨夏、大分高校の女子マネジャーが練習の途中で制止されたこと▼理由は「危険防止」でしたが、日ごろ練習に参加している女子マネジャーも多く、「それはおかしい」との声があちこちから。議論の末、認められました。いまだ大会中の練習に参加できないなど制約は多い。それでも「一生記憶に残るすばらしい時間だった」。感激いっぱいのマネジャーの姿に心が軽くなります▼今月、柔道界でも女子選手をめぐるあしき慣例が破られました。それは帯。男子は黒、女子は真ん中に白線が入っていたものを黒に統一します▼柔道の創始者、嘉納治五郎師範は、女子は修養が大事と乱取りや形のみとし、試合を許しませんでした。男女いっしょの練習も禁じ、その区別のため白線を入れたと『性と柔』(溝口紀子著)にはあります。そうした考え方が影響し、女子の全日本選手権も1978年になるまで開かれませんでした▼1999年の国際柔道連盟の総会で、日本選手の白線入り帯は「女性蔑視だ」と批判されました。日本はその後、国際大会のみ黒帯に変えて対応してきました▼4年前、女子代表選手が監督らの暴力的指導を告発し、社会問題となりました。以来、全日本柔道連盟での改革がすすめられ、今回もその一環です。歩みは緩やかですが女性のたたかいと世論が、歴史を着実に前にすすめています。


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