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2017年3月26日(日)

きょうの潮流

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 〈裏献金 ばれて秘書だけ 突き出され(木久扇)〉。この手の川柳や句は昔から多い。政治家の悪事が明るみに出るたび、責任を押し付けられる秘書の悲哀が創作意欲を刺激するのでしょう▼最近では口利き疑惑で告発された甘利明・前大臣が秘書のせいに。いままた同じ安倍政権下で首相夫人付の職員が巻き込まれています。国有地取引の森友学園からの働きかけを受けて財務省に照会。回答を返したファクスの送り主だったからです▼籠池理事長は付き合いのある昭恵夫人に助けてもらおうとしたといいます。事前に留守電に依頼の旨を残して資料を送付。動いた職員には当然、夫人の意向が働いているだろうと。ファクスにも「本件は昭恵夫人にもすでに報告」「引き続き、当方としても見守ってまいりたい」▼ところが首相は職員が独断で動いた、妻は関与していないと強調。菅官房長官も「当方」とは職員のことだと、あきれた答弁を重ねています。追及した共産党の小池晃議員は「典型的な『秘書が、秘書が』の責任転嫁」だと批判しました▼公か私か。森友学園が開校を予定した小学校の名誉校長に就いていた昭恵夫人をめぐる議論です。しかし渦中の送り主は政府職員。経済産業省で採用され、国が給料を支払っています。自覚があるかどうかわかりませんが、首相夫人という肩書の影響力も大きい▼ほとんどの国民が納得していない森友問題。思わぬところから足元をすくわれた安倍政権に一句。〈天の声 忖度(そんたく)できぬ 神の国〉。


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