「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年3月21日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 生命の源である食をめぐって人と人が結びつき、国内外からの観光客でにぎわう東京・築地市場。そこで扱う世界最大規模の水産物は「築地ブランド」と誇りをこめて呼ばれています▼80年余にわたって築いてきた食の歴史。一方で、移転先とされてきた豊洲の市場は人けのない建物が並び、殺伐としています。対照的な二つの風景は、こじれた市場移転の問題を暗示しているかのようです▼環境基準の100倍のベンゼンをはじめ、敷地内の地下水から有害物質が次々と検出されている豊洲。それでもなお移転を強引に決めた石原慎太郎元都知事は百条委でみずからの過ちを認めませんでした▼これだけ深刻な汚染が判明しているのに、東京ガスとの交渉の経過や合意の中身は覚えてないと開き直る石原氏。豊洲ありきで突き進んだ計画を「大英断だった」と天まで持ち上げる自民都議。そこからは生に直接かかわる食の安心安全を危うくしたことや、都政の混乱を招いた責任のかけらも感じられません▼石原元知事と自民、公明が一体になった豊洲移転の闇は地中深く埋められそうになりました。それを明るみに出したのは、都民や築地関係者の運動、一貫して反対してきた日本共産党都議団の活動でした。その足跡は本紙記者らが著した『徹底追及 築地市場の豊洲移転』に詳しい▼命をはぐくむ食を守るとともに、都民不在のまま都政を運営してきた責任の追及はこれからも。何のための市場、誰のための都政なのか、あり方が問われています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって