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2017年3月17日(金)

きょうの潮流

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 春が近づき、本来なら心浮き立つ時期ですが、花粉症にかかってからは一転、つらく憂うつな季節となってしまいました▼日本では3人に1人が花粉症というデータもあり、子どもの患者も増えています。医師に聞くと「幼い子は症状をうまく訴えられないことも多い。我慢したり放置したりせず、受診して適切な薬を使うことが大切」だそうです▼ある母親は子どもの学校で「病院に行けなくても有効な市販薬が出ているので服用すると良い」と聞きました。「でも、市販薬は高くて飲み続けるのは経済的に厳しい」と言います▼花粉症や風邪薬の宣伝で「医療用と成分が同量」という言葉を聞くことが増えました。もともとは医師の処方箋が必要だった薬が、街の薬局でも買えるようになっています。国の医療費削減を狙って政府が進めてきたことです。こうした薬の購入費を確定申告で所得から控除できる「セルフメディケーション税制」も創設しました▼厚生労働省の資料にセルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と書かれています。政府は、市販薬と効能が類似する薬を病院で処方された場合、患者の負担額を引き上げることも検討しています▼風邪くらいで医者に行かず、薬を買ってのんでおけということでしょうか。重症・軽症にかかわらず必要な医療を受けられるようにすることこそ、公的医療制度の役割。政府にその責任を果たす構えがあるのか、きびしく問われます。


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