2017年3月11日(土)
中学生棋士の藤井四段
将棋 新人王戦デビュー
|
史上5人目の中学生棋士として注目される藤井聡太四段(14)は10日、大阪市の関西将棋会館で大橋貴洸四段(24)と対局し、新人王戦(しんぶん赤旗主催)デビューを果たしました。
藤井四段は昨年10月、14歳2カ月でプロ入りし、加藤一二三九段を抜く史上最年少記録として話題になりました。
プロ棋士とともに、その卵である奨励会三段も出場できる新人王戦。難関の三段リーグ戦を最速の1期で駆け抜けたため、新人王戦はこの日が初登場となりました。
対局相手の大橋四段は同時にプロ入りした新四段。奨励会三段時代に新人王戦決勝に進出、菅井竜也六段(当時)を大いに苦しめた強豪です。
後手番となった藤井四段は中盤から苦しい我慢の将棋となりましたが、逆転で144手の熱戦を制し、デビュー戦を飾りました。
「早い段階で形勢を損ねてしまい、どう粘るかという将棋になった。なんとか勝ちになってよかった」と藤井四段。「新人王戦は若手強豪がそろい、登竜門といわれる棋戦だけにがんばりたい」。
これで公式戦5連勝です。