「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年2月21日(火)

エクアドル大統領選 決選投票か

福祉充実 汚職一掃掲げる 左派与党候補が優勢

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 南米エクアドルで19日、コレア大統領の任期満了にともなう大統領選挙の投開票が行われました。現大統領の後継候補である左派与党・国家同盟のレニン・モレノ前副大統領(63)が優勢ですが、右派野党・クレオの元銀行頭取、ギジェルモ・ラソ氏(61)との決選投票が4月に行われる可能性があります。(松島良尚)


図

 モレノ氏は開票率85%の段階で39・1%獲得、ラソ氏は28・3%です。第1回投票で当選するには、有効投票の過半数、または40%超で2位候補に10ポイント以上の差をつける必要があります。

 下半身まひで車椅子を使うモレノ氏は、社会福祉の充実を掲げています。国営石油企業がからむ広範な汚職・腐敗が指摘される中、その一掃も重点にしています。自身が優勢との出口調査結果を受け、「革命はだれにもとめられない」と述べました。

 ラソ氏は、外国資本や民間部門への市場のいっそうの開放、公共支出の削減などを公約に掲げています。

 2007年以来、3期10年に及ぶ左派政権は、対米自立と新自由主義反対を掲げました。最低賃金の引き上げ、正規雇用の促進などを通じた貧困削減による内需拡大に力を入れ、国内経済を発展させました。コロンビアの内戦の和平実現にも貢献してきました。

 この路線の継承か転換かが、決選投票の争点としてさらに浮き彫りになりそうで、3位以下の6人の候補者の得票の動きが注目されます。

 同国では、汚職などで短命に終わった大統領がかつては相次いでいました。その点で政治を安定させたコレア政権の実績は高い評価を受けています。一方、近年は、原油価格の急落などが景気や雇用情勢に影を落としています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって