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2017年2月18日(土)

きょうの潮流

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 窓をたたく風の音で目が覚めました。今年も吹いた春一番。天候が狂い始めているなかでめぐる季節の移り変わりに、どこか心が落ち着きます▼南の風が吹き荒れる春一番は漁師たちの間で警戒を意味する言葉として使われだしたそうです。海難や火災、気温の上昇による雪崩。待ちわびた春の訪れにも気を緩めてはいけない。過去の経験から学んだ人間の知恵でしょう▼同じ過ちをくり返さない。失ったものが大きいほど、胸に深く刻んできた誓い。しかしいま、この国の政権はどうか。今国会で大問題になっている共謀罪や南スーダンへの自衛隊派遣をみても、日本が突き進んだ暗闇にふたたび入ろうとしています▼歴史上の例を出すまでもなく、権力者の偽りは戦争の始まり。稲田防衛相の「日報」や「戦闘」隠し。金田法相の共謀罪をめぐる質問封じと、はぐらかし答弁。自分たちに不都合な真実に「もう一つの真実」をつくってごまかす姿は、首相を筆頭に安倍政権そのものです▼殺し、殺される戦闘現場に隊員を送るな―。本紙日曜版のインタビューが本になった『元自衛官が本気で反対する理由』。物言えない現役のためにと、戦争法に反対する20人が声を上げました▼南スーダンの内戦が壊滅的な規模に達するとした国連の報告書。自衛隊が活動する首都ジュバへの攻撃も辞さないと警告する反政府勢力の指導者。「一発の銃声がこれから先の日本を決めるという気持ちが安倍さんにあるのか」。自衛隊1期生の言葉が重く響きます。


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