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2017年1月30日(月)

きょうの潮流

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 今日はインドの「殉教者の日」です。1948年1月30日、非暴力・不服従運動でインドを独立に導いたマハトマ・ガンジーが、ヒンズー教原理主義者の凶弾に倒れました。享年78歳▼ガンジーに政治への目を開かせたのは、屈辱的な差別の体験でした。弁護士として南アフリカに渡った23歳の時、汽車の中で、白人以外は貨物車に移れ、と脅され、抗議するとホームに放り出されたのです。当地でインド人が重税と無権利状態に苦しんでいる実態も知り、差別撤廃の運動を始めます▼その中で「真理の堅持」を意味する「サティヤーグラハ」の思想を深めました。反対者の考えを理解しようと努め、決して暴力に訴えず、寛容さをもって迫害者の心を変え、困難に耐えて目的達成に歩を進めていく、積極的な抵抗です▼44歳でイギリス支配下のインドに戻ったガンジーは、70万の村が自給自足できるしくみをつくろうと、伝統的な手紡ぎ車チャルカーを回し、糸を紡いで、国産品の愛用を呼びかけるスワデシ運動を始めます▼生活に欠かせない塩の製造を禁じて重い塩税を課す法律に反対し、海水から塩を作るため、各地の海岸を訪ね390キロの道のりを歩いた「塩の行進」は、独立運動を大きく発展させました▼「私の愛国心は排他的なものではありません。すべてを受け入れるものです。他の国の人々を搾取し、苦しめ、のし上がろうとする愛国心なら、私は断固拒絶します」―今、このガンジーの言葉を人間の英知として大切に受け継ぎたい。


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