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2016年12月15日(木)

きょうの潮流

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 ジュゴンがすむ沖縄の美しく豊かな海に無残な姿がひろがりました。大浦湾を挟んで辺野古(へのこ)の対岸に位置する安部(あぶ)の沿岸。その澄んだ岩礁に米軍機のオスプレイが落ちました▼バラバラに散らばった胴体と翼、岩場に打ち上げられた破片。大破の数百メートル先には集落があり、あわや大惨事に。この機は夜間訓練中だったとみられ、民家の上を飛んでいた可能性も指摘されています▼「最近、米軍機が飛ぶ回数が増えているよね」。名護市に住む知人の女性は、そんな会話をしていた矢先だったといいます。夜間飛行も増え、何か起きるんじゃないかと恐怖を感じていたと。稲嶺進名護市長も「恐れていたことが現実のものになった」▼オスプレイは欠陥機の代名詞。あれほど危ないと騒がれ4年前には10万人以上が反対の声を上げた県民集会が開かれたにもかかわらず、米軍と安倍政権は普天間基地に配備を強行しました。安心して暮らしたいという当たり前の思いを踏みにじり▼辺野古の新基地や東村高江のオスプレイ着陸帯が推し進められれば、危険度はさらに。沖縄にとどまらず、いまや欠陥機は全国を飛び回り、各地で住民を脅かしています▼怒りの火に油を注いだのが在沖米軍トップの発言です。「県民に被害を与えなかった、感謝されるべきだ」。よその国で勝手に危ない訓練をくり返し、あげくに事故を起こしながら、植民地意識丸出しの傲慢(ごうまん)さ。「私たちは存在すら無視されているのか」。先の女性の叫びをこの国の首相は聞こえぬか。


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