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2016年12月1日(木)

きょうの潮流

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 今年も、はや師走。〈行く年や壁に恥ぢたる覚書〉(其角)。年頭にたてたあれこれを思い、焦ってもしょうがないと開き直るか。12月は、その年の縮図となって人びとや社会を覆います▼目を外に転じれば内憂外患。逆流の渦は日本だけでなく、世界を巻き込んでいるかのように見えます。アメリカはどうなるのか、ロシアや中国は…。混(こん)沌(とん)とした情勢に流されず、変革や進歩の動きをしっかりと見定めていきたい▼お隣の韓国も激しく揺れ動いています。朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領が条件付きながら任期途中で辞任する意向を示しました。親友の国政介入や企業に巨額の資金拠出を強要したとされる一連の疑惑は生活苦と重なって国民の批判を浴びていました▼「おれたちは麦の植え付けを中断してやってきた」。トラクターでソウルに向かう農民。「仕事もなく、日々の暮らしも立ち行かないのに政治は何をやっているのか」と憤る労働者。将来に不安を抱く若者の姿も▼100万、200万と回を重ねるごとに規模が大きくなっていった大統領退陣を求めるデモ集会。民主化以降、最大となった不満の叫びは、不況にあえぐ韓国経済や貧困と格差が広がる社会の行き詰まりの反映でしょう▼よりよい生活をめざす国民と、それを阻害しようとする者たちとのたたかいは日本で、世界で。大統領を追いつめた韓国のデモで、ろうそくにともされた火には二つの意味があると。ひとつは、怒り。そしてもうひとつは、自分たちが国を変えようという希望の灯です。


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