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2016年11月4日(金)

オスプレイ飛行ルート「承知せず」

藤野氏質問主意書に 政府が答弁書

訓練事前通告も拒否

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 政府は1日の閣議で、来年後半にも米空軍横田基地(東京都福生市など)に配備される特殊作戦機CV22オスプレイの飛行ルートなどについて「承知していない」とし、訓練の事前通告も「義務付けない」との答弁書を決定しました。オスプレイが自由勝手に日本の空を飛びまわることを容認する主権放棄の重大な姿勢を示すものです。

 答弁書は、日本共産党の藤野保史衆院議員が10月21日に提出した質問主意書に対するもの。

 藤野氏は、米軍が昨年10月に公表したCV22の横田配備に関する「環境レビュー」で訓練空域(エリアH)の一部に長野県内の市町村が含まれていることに関連して質問しました。これに対して答弁書は、飛行ルートについて「政府として承知していない」と述べました。

 さらに、野生動物などに与える影響について、すでに沖縄県に配備されている同型機のMV22オスプレイを挙げて、「飛行訓練に直接起因して環境に悪影響が生じているとの情報には接していない」と答弁。日米合同委員会の議題にすることも「考えていない」として、政府として具体的な措置をとらないとの姿勢を示しました。

 米ハワイ州では、オスプレイの訓練が野生生物に与える影響を認め、訓練計画を変更しています。

 一方、答弁書は飛行訓練について、米側に「事前に通告することを義務付けることは考えていない」として、事前通告を拒否しました。飛行高度についても、500フィート(約152メートル)以上で行うと米側から説明を受けているものの「これ以上の説明を受けていない」として、「例外的に500フィートを下回る高度で飛行せざるを得ない場合」にも言及しています。

 日米両政府は17年後半に3機、21年までに追加7機、合計10機のCV22を横田に配備する計画です。


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