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2016年10月23日(日)

きょうの潮流

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 日本から1万キロ以上離れている南スーダン。アフリカ中央部に位置するこの国は長い内戦の末、5年前にスーダンから分離独立。同大陸で54番目の新しい国です▼国のほぼ真ん中をナイル川が縦断し、北部にはアフリカ最大級の湿原が広がります。日本の1・7倍の国土には数多くの野生動物が生息し、大自然の中を群れをなして移動しています▼豊かな生態系をもちながら、国の混乱は深刻です。南北の長年の紛争で国土は荒れ、インフラは進まず、人々の生活は貧しい。そのうえ、独立後も大統領と前の副大統領の対立で内戦状態に。一時は和平し暫定政権ができましたが、ふたたび戦闘が再燃しています▼遠く離れ、戦火のやまぬ地。その首都ジュバで日本の自衛隊が国連平和維持活動(PKO)を続けています。今年7月にはそこで数百人が死亡する大規模な戦闘が発生。稲田防衛相がジュバ入りした今月8日にも民間人を乗せた車列が襲われ、多数の死傷者が出ています▼治安の悪化に国連派遣団は「非常に懸念している」。紛争当事者も「和平合意は崩壊した」。ところが安倍政権は内戦状態も戦闘行為であることも認めません。派兵の根拠とするPKO参加5原則が崩れているのに戦争法による「駆け付け警護」まで狙います▼現地で支援活動にとりくむ団体の人たちが本紙に語っています。平和とともに住民は衣食住をはじめ、水道や病院、学校を望んでいる。武器をかざした自衛隊ではなく、日本は憲法9条にたった人道支援をと。


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