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2016年8月8日(月)

障害者を生活の主人公に

全障研第50回大会終わる

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(写真)障害のある人の暮らしの場での支援について学びあった分科会=7日、京都市

 京都市内で開かれている全国障害者問題研究会(全障研・荒川智全国委員長)の第50回大会は7日、保育・療育や入所施設などでの支援など52の分科会と5テーマの学習講座で学びあい、閉会しました。

 グループホームや入所施設など障害がある人の暮らしの場の支援をテーマにした分科会では、入居者が自身の生活の主人公になるかかわり方の実践の報告がありました。

 堺市のグループホームに住む、重度知的障害のある40代女性は、不安などを自傷や他害などの行動で表現します。ホーム職員は、女性が日中過ごす事業所の職員、保護者らと話し合いながら10年かけて女性が示すサインを獲得したと紹介。共同研究者の田村和宏立命館大学准教授は「制度が貧しい中でも、職員と利用者の共感関係や信頼関係を積み重ねていくことは大切だ」と述べました。

 障害の重い人の日中活動をテーマにした分科会では、職員間で支援のあるべき姿を共有することの大切さを語り合いました。

 埼玉県内の社会福祉法人職員は、“一人を大切にすることがみんなを大切にする”という法人が掲げる理念を紹介し、「どんなに重い障害があっても決してあきらめずに仲間の願いに応える支援を職員全体で取り組んでいる」と報告。共同研究者の社会福祉法人グロー(滋賀県近江八幡市)の山田宗寛さんは「言葉で表現することが困難な人の“言葉”をくみ取り、思いに近づくことが私たちの喜びにつながる」と話しました。


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