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2016年8月3日(水)

きょうの潮流

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 夏休み真っ最中の子どもたち。その昼食の準備は親にとって悩みの種です。栄養バランスを考え、毎日の献立やお弁当の中身を決めて調理する…。給食のありがたさを痛感します▼切実な家庭もあります。広がり続ける子どもの貧困。家で十分な食事がとれず、給食がなくなる夏休みは体重が大幅に減る子がいます。親が夜も仕事で1人寂しく夕飯を食べる子やスナック菓子が食事代わりの子も▼何か自分にできることはないかと考える人が増え、全国で広がったのが「子ども食堂」です。公民館や寺などを会場にボランティアのスタッフが料理を作り、無料や低価格で提供します。参加した子どもが調理を手伝ったり、食後に宿題をみてもらったりして過ごせる所も▼東京都で子ども食堂を始めた女性は「子どもが安心できる居場所にしたい」と言います。「ここには1人で来ても大丈夫。温かい食事が食べられて、話を聞いてくれるおとなや友達がいる。そんな存在になりたい」▼おとなにとってもホッとできる場です。娘と訪れた母親は「母子家庭でいつも余裕がない。苦手な野菜をがんばって食べる娘の姿を見たり、子育ての先輩に話を聞いてもらったりして、元気をもらいました」と話していました▼つらさを抱えた子どもや親は地域の中で孤立しがちです。子ども食堂が、そうした人たちが地域とつながり、支え合える関係づくりの場になってほしいと願います。貧困の連鎖を断ち切り、何よりも大切な子どもの笑顔と成長を守るために。


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