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2016年7月17日(日)

熊本本震3カ月

心の整理つかない

犠牲学生のアパート前 ひっそり

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 熊本地震(本震)から3カ月の16日、山の斜面が大規模に崩落するなど大きな被害が生じた熊本県南阿蘇村黒川地区の東海大学阿蘇キャンパス周辺の、3人の学生が犠牲になった学生アパート(3カ所)の前には、献花台が設けられ、花やジュースなどが供えられ、焼香する人の姿がありました。


写真

(写真)犠牲になった学生のアパートの前には真新しい花やジュースなどが供えられていました=16日、熊本県南阿蘇村

 午後1時半、傾いたアパート前には震災で亡くなった女子学生の知人という3人組=同大3年=がいました。「まだ心の整理がつかず、(アパート前にある)献花台にはまだ足を運べません」と話します。「いつか現実と向き合わないとと思います。その時、献花台に手を合わせに行きたいです」と語ります。

 3人組の女子学生は民間賃貸借り上げ住宅の「みなし仮設住宅」で暮らし始め、授業が再開された同大熊本キャンパス=熊本市内=に通っています。しかし、「阿蘇キャンパスが好きだったので、できれば戻りたいです」と話します。

 犠牲になった学生のアパートの近くに住む男子学生=同大1年=は、千葉県からきた父親と一緒に、片づけとバイクの引き取りにきていました。いまは熊本市内のアパートを借りているといいます。「本震の前の日は新入生歓迎の行事があった。みんな盛り上がっていたのに…。まだ1年なので、最終的にこっちに帰ってきて学びたい」と話しました。

 2年前に同大農学部を卒業した会社員(24)=三重県四日市市=は「どうしてもきたかった。親の実家が宮崎県にあるので今日は家族で車できました。まだ後輩もいます。実際にみて、言葉もない。世話になった大家さんにこれから会います」と話しました。


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