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2016年6月1日(水)

ホテル宿泊代も回転ずし店飲食も美術品購入も原資は税金だった!?

舛添都知事の政治資金 2012〜14年

6割超が政党助成金

自宅に「事務所費」1560万円

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 高額な海外出張や公用車を利用しての別荘通いに加えて、政治資金の流用疑惑が問題になっている東京都の舛添要一知事。「第三者の公正で厳しい目で調査してもらう」などと繰り返し、疑惑の説明の先送りを図っていましたが、同知事の政治資金の6割以上が国民の税金である政党助成金であることが、本紙の調べでわかりました。ファミリー企業に政治団体の「家賃」が、毎年500万円以上も支出されており、税金を食い物にしている実態も明らかになりました。(藤沢忠明)


 2012〜14年の政治資金収支報告書を調べたもの。

 舛添氏が参院議員時代に支部長を務めていた「新党改革比例区第四支部」(14年解散)は、12〜14年に計約8400万円の収入がありますが、うち8200万円、じつに97・6%が新党改革からの寄付。すべて政党助成金です。同支部は、このうち、計3429万円余を舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」(14年解散)に移しています。(図参照)

「会議費」名目で

 第四支部と「グロ研」間のやりとりを除いた舛添氏の関連政治団体の実収入は約1億2800万円となり、政党助成金が占める割合は、64・0%にのぼります。

 私的流用疑惑が問題になっている「会議費」名目で支出された千葉県木更津市の温泉付きホテルでの宿泊、東京都世田谷区の自宅や神奈川県湯河原町の別荘近くのイタリア料理店、天ぷら店、回転ずし店などの「飲食代」、ホームセンターや画材額縁専門店、美術商などへの「資料代」「備品・消耗品」などの大半の原資は、税金だったことになります。

 一方、第四支部は、「事務所費・家賃」名目で月28万1500円、「グロ研」は、「事務所費・貸借料」名目で月16万1000円を、株式会社「舛添政治経済研究所」あてに支出しています。

ファミリー企業

 舛添氏が都知事に就任後、「グロ研」に代わって、新たに設立した資金管理団体「泰山会」は、「グロ研」から残金約4900万円を丸ごと寄付を受け、月計44万2500円の「事務所費・貸借料」を舛添政治経済研究所に支出しています。第四支部の家賃分も引き継いだ格好です。

 舛添政治経済研究所は、舛添氏の自宅に事務所を置き、舛添氏が全株を所有し、舛添氏の妻が代表取締役のファミリー企業です。

 第四支部など、舛添氏関連の政治団体が、12〜14年に舛添政治経済研究所に支払った「事務所費」は総額1563万8580円にのぼります。「家賃」名目で国民の血税が舛添氏側に還流したことになります。

図

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