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2016年5月27日(金)

きょうの潮流

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 俗界と聖界との架け橋とされる伊勢神宮の宇治橋。そのたもとで満面の笑みを浮かべて各国の首脳を出迎えた安倍首相。伊勢志摩サミットは「日本の精神性にふれてもらう場所」から始まりました▼まさか、日本が「神の国」だとでも? G7と呼ばれる主要国首脳会議にも、どこか特権的な雰囲気が漂います。サミットの言葉自体にも頂上や最高という意味があるぐらいですから▼もっとも、今や影が薄いサミット。同じ価値観を共有する国が集まり話し合う意味は大きいとする向きもありますが、国際的な影響力は少ない。経済にしても、難民やテロにしても、幅広く価値観の異なる国や地域の協力なしには解決できない問題です▼得意げに議長役を務める安倍首相ですが、こんな大がかりなイベントを催している場合なのか。熊本では地震で多くの人びとが避難所暮らしや生活再建に追われ、時間とのたたかいでもある福島第1原発はそのせいで作業が止まっています▼ばく大な警備費を含め、今回のサミットの予算は総額600億円にも。この時期に巨費をかけて開く値打ちはどこに。安倍首相の人気取りだけが目的であれば何をかいわんやです▼それに先立つ日米首脳会談。沖縄で起きた米軍属の凶悪犯罪に抗議はしたものの、オバマ大統領の謝罪もなく、基地の撤去どころか犯罪の土壌になっている地位協定の見直しにも踏み込みませんでした。世界はおろか、国民の命や安全さえ守ろうともしないとは。いったい何のための首脳会談か。


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