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2016年5月8日(日)

なんだっけ

罹災証明書の役割は?

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(写真)熊本地震では、多くの家屋が被害を受けました=熊本県益城町

 Q 「罹災(りさい)証明書」ってなに?

 A 地震や水害などの自然災害で、住宅や事業所の被害状況などを災害対策基本法にもとづき公的に証明する書面です。被災者の申請に基づき、市町村が被害状況を調査したうえで、市町村長が発行します。

 家が倒壊したり、大きく傾くなど損壊割合が50%以上は「全壊」、40%以上50%未満を「大規模半壊」、20%以上40%未満を「半壊」、20%未満を「一部損壊」などと認定します。

 Q 罹災証明書には、どういう役割があるの?

 A 全国から寄せられる義援金の配分、被災者生活再建支援金の支給、仮設住宅への入居、住宅の応急修理、税金や保険料、公共料金の減免・猶予、住宅を再建するための融資などに必要となります。

 被災者の生活再建全般にかかわるもので、きわめて重要な証明書です。そのため、災害対策基本法で罹災証明書の速やかな発行を市町村長に義務付けています。

 Q 熊本地震での発行状況は?

 A 多くの市町村が申請の受付開始までに時間がかかりました。受付後の被害状況調査も進まず、証明書の発行は遅れています。被害規模が大きく、自治体職員が被災者救援などの活動で手をとられているのが実情です。

 市町村まかせにせず、政府や県が職員を派遣するなど、責任をもって手だてを講じることが至急に求められています。

 (2016・5・8)


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