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2016年5月3日(火)

J2 ロアッソ熊本の選手ら語る

避難所の現状伝えたい

食事・毛布不足 今後も支援続ける

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(写真)避難所や被災状況を語る巻選手

 サッカーJ2・ロアッソ熊本は2日、地震後初となるチーム全体練習を熊本県民総合運動公園で行いました。練習前は熊本地震の犠牲者へ黙とうをし、練習後にFWの巻誠一郎選手(35)らが被災体験を語りました。

 巻選手は14日の地震は自宅マンションで、16日の本震は宇城市の実家で被災しました。被災後は車中泊をしながら先頭に立って、物資運搬や子どもたちへのサッカー教室などのボランティアに尽力してきましたが「自然と体が動いていました」と語ります。

 しかし多く避難所を訪れて、いまだに食事がカップラーメン1個や毛布1枚のみの避難所があると説明。「苦しい生活をしている避難所がまだある現状を、多くの人に伝えたい」と、今後も被災者への支援を続ける考えを明らかにしました。

 巻選手はサッカーを通じて、熊本を支えていくことが復興につながると話し、「ロアッソの試合を楽しみにしているサポーターがいます。チームが団結して結果を出していきたい」と前向きでした。

 大きな被害が出た益城町出身であるMFの嶋田慎太郎選手(20)も14日に熊本市東区の自宅で、16日に御船町の兄の家で被災しました。益城町の実家は損傷して住めない状態です。余震が頻発するようになってからは4回ほど車中泊を経験し、「あまり眠れず疲れがたまる一方で、練習にも支障が少なからず出ました」と語りました。

 嶋田選手の家族は熊本港ちかくの祖母の家に避難する形となり、市内で安心して住める場所を探しています。15日からジェフユナイテッド千葉とのリーグ復帰戦があり、「益城町と熊本に勇気や希望が湧くようなプレーをして、恩返しがしたい」と決意をこめました。(藤田淳史、写真も)


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