「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年4月30日(土)

熊本地震 農地に亀裂 支援早く

宿泊中止が10万件超

紙・仁比議員 農業・観光被害聞く

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 日本共産党の紙智子、仁比聡平両参院議員は29日、熊本地震によって被害が生じた熊本県菊池市や阿蘇市などで農業と観光業の現状を調査しました。


写真

(写真)被災した農地で男性(左端)から説明を受ける紙氏(左から2人目)と仁比氏(同3人目)=29日、熊本県菊池市

 菊池市では、東奈津子市議とともに急傾斜地の農地が大きく崩れた現場を視察しました。農地を所有する男性(56)は「復旧工事の測量と設計に要する40万円程度の費用は自己負担することになります。所々に深い亀裂もあり、水が張れなければコメが作れない」と訴えました。

 仁比氏は「営農を再開したいという強い思いに応えるためにも、支援策の具体化を国や自治体に求めていきたい」と語りました。

 阿蘇市では、竹原祐一市議とともに阿蘇市商工会の山部文明事務局長、阿蘇市観光協会の松永辰博事務局長と相次いで懇談しました。

 山部氏は「旅館の経営者や商店主の会員からは、ローンの支払いを待ってほしいとの要望も大きい。このままでは廃業するしかないとの声も上がっていて、雇用の問題も深刻です」と語り、松永氏は「一時的かもしれないが、温泉の湯が出なくなった旅館もあります。被災後のキャンセル数は10万件以上で、地域経済の損失は大きい」と話しました。

 ホテルを経営する男性(58)から「売り上げが戻らない中での復旧には困難がある」との声を聞いた仁比氏は「経営を立て直すためにも、ローンの返済で困らないようにしたい」と述べて手を握りました。

 両議員は阿蘇市内をまわり、断層で地割れが生じた水田などを視察しました。

 紙氏は28日にも西原村で活動し、田島敬一村議とともに被災した酪農家を訪ねました。

 牧場で約100頭の乳牛を飼う男性(66)は「従業員の生活を守るためにも、再建できるように力を貸してほしい」と述べ、紙氏は「阿蘇地域を支える農業と観光業を一体的に再生させるため、全力を尽くしていきたい」と応じました。

 (丹田智之)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって