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2016年4月26日(火)

熊本地震被災者の健康悪化深刻

民医連がボランティア活動

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(写真)益城町の避難所の医療チームに参加し、避難者にエコノミークラス症候群予防の弾性ストッキングを配る民医連ボランティアの看護師=25日、熊本県益城町

 熊本地震は、長引く避難で被災者の健康悪化が深刻です。熊本県は25日、県内の主な医療機関で、入院が必要なエコノミークラス症候群(肺塞栓症)と診断された患者数が24日現在、35人にのぼったと発表しました。男性6人にくらべ、女性29人と多いのが特徴です。

 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の医療ボランティアが被災地で活動しています。現地に災害対策本部を設置し、全国からの応援を得て、連日50人〜70人体制で奮闘しています。

 25日は、被害の大きかった熊本県益城(ましき)町の被災者を訪ねて、健康状態を聞き取る活動をしました。同町の総合運動公園では、避難所の医療チームに参加し、住民の所在確認や健康相談を行いました。

 福岡県の久留米医療生協の看護師、下坂美子さん(57)は、健康相談でエコノミークラス症候群にかかる恐れのある人に、症状を軽減する医療用の弾性ストッキングを配り、はき方を教えました。「短期間ですが、少しでもお手伝いがしたい」と話します。

 ストッキングを受け取った女性(64)は「足がつったりするから大変助かります」と話していました。

 熊本の現地災害対策本部の地域支援対策担当、福岡真哉さん(宮城民医連副会長)は「震災後、救急搬送が通常の2倍になり、入院患者も定員を超えています。職員も3割が被災し、車中泊や避難所生活をしながら通っています。引き続き全国の力を結集して支援していきたい」と語りました。(武田祐一、写真も)


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