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2016年4月25日(月)

きょうの潮流

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 神父による子どもの性的虐待。この衝撃的な事件を、強大な権力の圧迫に屈せず追及した記者たち。その実話を描いた映画「スポットライト 世紀のスクープ」が公開されています▼米紙「ボストン・グローブ」が報じたカトリック教会の暗部。地域社会を支配し、読者の半分以上が信者という“聖域”に踏み込んでいく勇気。スタジオジブリの鈴木敏夫さんは「人間にとって一番大事なものは言論の自由。この映画を見ながらつくづく思った」と▼先日、本紙社会面に二つの記事が並びました。一つは日本の言論状況を調べるために来日した国連の専門家の会見。放送局の電波停止に触れた高市発言や秘密法によって、報道の独立性が脅かされていると懸念していました▼もう一つは、報道の自由度ランキング。世界180カ国・地域で日本は72位に後退。毎年の調査結果をみると、6年前の11位から下がり続け、とくに安倍政権になってからの低下が著しい▼報告書は、公共放送を含む多くのメディアが安倍首相の意向を推し量り、自主規制に甘んじていると指摘します。日本の異常さに警鐘を鳴らす海外のきびしい目。それは国内からも。雑誌『通販生活』は最新号の表紙を高市発言に反対するジャーナリストたちの声明文に変えました▼同号にはメディア法を専門にする上智大の田島泰彦教授も一文を寄せています。「いま日本で起きている権力によるメディアへの露骨な介入は、戦後日本のジャーナリズムが直面している報道の不自由です」


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