2016年4月21日(木)
井山 史上初七冠
囲碁十段戦 タイトル奪取
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囲碁の井山裕太棋聖(26)は20日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれた第54期十段戦五番勝負第4局で伊田篤史十段(22)を破り、3勝1敗としてタイトルを奪取、囲碁界史上初の七冠同時制覇の偉業を成し遂げました。
初の六冠達成から一度も七冠に直接挑戦する機会をえないまま、いったんは四冠に後退。今回、163手まで黒番中押し勝ちをおさめ、棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖に十段を加えて、1976年に7大タイトルになって以来初めて全冠を独占しました。
終局後、井山七冠は「ここ数年目標にしてきたことが達成できたことはうれしいが、震災で大変な思いをされている方が多いもとで素直に喜べない。そういう方に少しでもいいニュースと受け止められればと思う」と語りました。
いやま・ゆうた 1989年5月24日生まれ。大阪出身。石井邦生九段門下。中学1年生でプロ入りし、名人を史上最年少で獲得したのを皮切りにタイトル総獲得数は36。通算成績は545勝197敗、勝率7割3分4厘。