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2016年4月17日(日)

きょうの潮流

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 九州を東西に横断する「大分―熊本構造線」。東の別府湾から西の島原半島にかけて短い活断層が数多く分布しています。この地域は内陸型地震の危険度が高いといわれてきました▼阪神・淡路の大地震に匹敵する16日未明の地震は被害をさらに。山肌が削り落ちた南阿蘇村の土砂災害や大橋の崩落は規模のすさまじさを表しています。建物が次々と押しつぶされ、増えつづける死傷者。一刻も早い捜索と救助を▼熊本の地震は先の構造線に沿って東にも震源を移しています。この地溝帯は四国や紀伊半島を通って関東まで走る中央構造線に連なります。断層が動けば付近のそれも動きやすくなり、どこまで広がるか予測がつきません▼風雨が強まると予報された被災地では、土砂災害の危険がいっそう高まっています。揺れも収まらないなか、身を守ることが最優先です。災害が進行しているいま、拡大を防ぐ対策に政府は力を注ぐべきです▼多くのプレート(岩板)が重なり合い、モザイクのようにつくられた日本列島。地殻の激しい変動は、全国に無数の断層を形成してきました。プレートのずれによる地震も、活断層による地震も、どこでも起きる可能性があります▼日本は地震の活動期に入った、という専門家も多い。これまでの防災は、いつも災害を追いかけてきました。地震や津波、噴火…。私たちは経験や知識によってそれに備える国づくりができるはず。人類のためだけにあるのではない、地球と自然にたいする謙虚さを忘れずに。


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