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2016年4月16日(土)

きょうの潮流

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 日本三名城の一つで難攻不落の堅城といわれた熊本城。そびえる天守閣の屋根瓦が崩れ、国重要文化財の長塀は100メートルにわたって倒壊。連なる石垣の一部も崩れ落ちました▼14日夜に起きた熊本地震。最大震度7の強い揺れは大きな被害をもたらしました。つぶれた家々、縦に亀裂の入ったマンション、倒れた塀や陥没した道路、脱線した新幹線…。被害状況が明らかになるにつれ、直下型地震の恐ろしさが▼家屋の下敷きや火災によって多数の死傷者も出ています。震度7を観測した益城(ましき)町では、多くの住民が役場の駐車場で眠れぬ夜を過ごしました。熊本市の中心部でもビルや飲食店から飛び出した人びとで路上があふれました▼多発する余震がおびえをさらに。強い揺れが何度も襲い、気象庁によると、半日で震度1以上の余震を120回も観測。深夜に起きた震度6強の余震は、高層ビルなどをゆっくりと揺らす「長周期地震動」としては最大級を観測したと▼東日本大震災後、大きな地震が起きるとすぐに心配になるのが津波と原発です。今回は幸いでしたが、近くの川内原発は動いたまま。地震のたび、恐怖や不安に駆られる異常な現実が浮かび上がります▼熊本地震の直前、東京でも地震がありました。いつ、どこで、だれが、被害に遭ってもおかしくはない地震大国の日本。避難所や物資の確保をはじめ、その備えはできているのか。ライフラインを断たれ、路上に放り出された住民の痛々しい姿が、この国の現状を示しています。


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